最近、日本でも発達障害やADHDという言葉をよく耳にするようになりました。
自身が発達障害であると気付いていない人も多く、治療を発覚していても治療をしていない人が多いのが現状です。
しかし日本だけでなく、アメリカでも成人人口の約5〜7%がADHD(注意欠如・多動性障害)であると推定されており、そのうちの約20%しか治療を受けていません。
ADHDの症状は子供と大人で異なるため、多くの大人は自分がADHDであることに気付いていないことが一番の理由だと考えられます。
ADHDの傾向がある人の特徴
注意力の欠如
大人のADHDでは、注意力が散漫になります。仕事上では、タスク管理や仕事の優先順位を定めることに課題を生じます。
自己肯定感が低い
ADHDは実行機能の欠如を引き起こし、仕事を進めていく上で些細なミスを起こしがちです。そのため、仕事のミスが増え、自己肯定感が低くなる傾向があります。
集中力が続かない
ADHDの方は、「注意力が続かない」といった症状が現れます。退屈、反復的、または興味のないタスクに集中するのが苦手な傾向があります。しかし、興味のある物事に関しては没頭することがあります。
時間管理ができない
ADHDの方は、時間管理に苦労することがよくあります。
常に遅れているように見えるか、何をいつ行うべきかがわからない、または重要なタスクを終えるために残された時間がどれくらいかが不明確である可能性があります。
決断力が低い
決断力の問題は多くの成人にとって一般的な問題ですが、ADHDの方々にとっては特に困難です。
主に以下のような場面で起こります。
- 決定にコミットできない
- 選択をするときに圧倒される
- 他人に決定を任せる
- 間違った選択をすることを心配する
まとめ
ADHDは症状が成人期と幼少期で異なるため、診察を受けない人や治療を行っていない人がいます。上記のような症状で、社会での生きづらさを感じている人は一度診察を受けてみるのもよいでしょう。
参考文献
- Cherry, K. (2023). What Does Undiagnosed ADHD Look Like In Adults? Verywell Mind. Retrieved from https://www.verywellmind.com/what-does-undiagnosed-adhd-look-like-in-adults-5235254